片付けをして足りていることに気がつくと幸せは増えるんだよ、というお話

片付けをすると様々な『気付き』が生まれます。

そのうちの一つに
『足りないと思い込んでいたものが本当は充分足りているのだと気が付く』ことがあります。

お金、モノ、人間関係など様々なこと。

足りない、 もっとたくさん無いと幸せになれない
もっと、もっと…

常に現状に満足できないでいると 心も満たされることはありません。

『足るを知る者は富む』と言われるように 、既に足りていることに気が付くと、心が満たされ豊かな日々を送ることができるようになります。

目次

なぜ片付けをすると『足るを知る』のか考える

『足るを知る者は富む』 とは
人間の欲望にはきりがないが、欲深くならずに分相応のところで満足することができる者は、心が富んで豊かであるということ。
『老子』に「足るを知る者は富み、強めて行う者は志有り(満足することを知っている者は富者であり、努力している者は志ある者であると言える)」とあるのに基づく。
故事ことわざ辞典

片付けができていない時の思考

片付けができていないとき、意識が外の世界や自分の思考の中ばかりに向いている状態になっていることがあります。

あれが足りない、これが足りない
と持っていないもの、これから欲しいものに対して思いを巡らせ

こう見られたい、こんな風に見られたくない
その為にはこれを持っていなければ、こんな風に行動しなければ、

あの人みたいに素敵になりたい、あんな素敵な家庭に見られたい
まだ足りない、あれがあれば、あれがなくちゃ…。

自分にとって必要なものは既に揃っていたとしても、 自分には本当はそんなに多くのモノ、コトが必要なかったとしても
今自分の手の中に既にあるものに意識が向かず、自分自身ではなく他人が基準になり、他人のものばかりが気になってしまっています。

自分よりもお金も地位も人間関係も、モノも多い人は必ずいるので、 常に隣の芝生は青いままなのです。
今より手に入れても、常に満たされることはありません。

『心ここに在らず』という感じで、家の中に居るのに心はずっと外の世界をフワフワとさまよっているような感覚です。

こんな状態では今既に在る幸せに気が付くことも感じることもできません。

片付けをすると見えてくること

片付けをして今持っているモノを俯瞰して
自分の好みやライフスタイルから『適量』を導き出し、 今の自分に必要なものとそうではないものを分けていくことをしていると、

モノに対してだけではない自分自身の『軸』となる部分が見えてきます。

部屋の状態は心の状態を表しますし、 そこにあるモノは全てあなた自身が手に入れてきたモノです(たとえ頂き物であっても)。

扱っているのがモノでも、
自然と自分自身を見つめ直す作業になるのです。

雑然としていたモノが整理され、
必要なモノだけが残ると

自分が大切にしたいことは何なのか
好きなこと・苦手なことは何か
自分にとって必要なこと・重要なことは何か
必要だと思っていたけど本当は無くても(やらなくても)いいものは何なのか

こんな『気付き』が生まれ、自分にとっての判断基準となる『自分軸』ができることで、
他人と比較したり見栄を張ったりと外に向いていた意識が自分自身や既に在ることにも向いてくるようになります。

フワフワと外を彷徨っていた意識があるべき場所に戻ってくるのです。

(スピリチュアル的なことではありません。スピリチュアル的なことには一切興味はありません。意識の焦点が定まる、というようなことです。)

足りていることに気が付く

『自分軸』ができることで、
『自分にとって』充分足りているということに気が付くことができたら

足りている幸せを感じることができ、
自分の置かれた環境や周りの人達への感謝も生まれます。

足りていることに気がつくことは、
幸せに敏感になることだと思います。

足るを知っても向上心を忘れない

足るを知ると、現在置かれている状況の中からでも、幸せをたくさん感じることができるようになるでしょう。

だからといって
もう充分だ、だからこれ以上何も要らない
という考え方は危険です。

『足るを知る』と『現状に甘んじる』は違います

本当は必要なコトに対して
「自分にとってはもう充分だからやらなくてもいい。」
と言い訳に使わないように気をつけたいところです。

足りない、と欲を出すのではなく
これで充分だよ、と自分を説得して諦めるのでもなく、

今も幸せだけど、更に良くなる
向上心を持つことが大切だと思っています。

片付けに関しても同じで、一度片付いた状態を味わったとしても
変化する好みや生活リズムやライフスタイルなどに合わせて
貪欲に変化させていくことが大切です。

向上した分幸せも感謝も増える

既に幸せに敏感な状態になっていますから、

今より少しでも向上すれば、幸せは増していきます。

『足るを知る』は幸せを感じる為のベース作りだと言えると思います。

ミニマリストと『足るを知る』の考え方

ミニマリスト(最小限主義者)と言われる人たちは
ほとんどの方が元々『持たない』生活をしていたわけではなく、

物質主義者であり、モノや情報に振り回されて心を亡くして(忙)いた経験を持つ人が多いです。

そんな経験から、モノや環境に左右されることなく、
『自分自身と生活に必要な最低限のモノと、自分にとって必要な人間関係』
だけに絞ることによって、

余分なものに時間を奪われず
自分がやりたいことに集中できる環境を作ろうとした結果、
ミニマリストになるということを選択しています。

ミニマリストについては世間の反応は二極化しています。
テレビなどのメディアで取り上げられる際には否定的な意見が目立つように見えます。

私はミニマリストは目指しませんが、

『足るを知る』ためや、
『足るを知った』ための行動であり

少なくしたい、という目的で行動しているわけではなく

その人の人生の目的を叶える手段だと思っているので

考え方には共感しますし
学ぶところも多くあると思っています。

ミニマリストの方の中でも、

ミニマリスト生活を貫く人もいれば、
ミニマリストを目指して、結局シンプリストくらいに落ち着く人もいます。

いずれにせよ、モノや情報が多くても少なくても

自分にとって必要な量で、それに振り回されることが無ければ良いのです。
心を亡くすことなく、ちゃんと快適に幸せを感じて過ごすことができればそれで良いのです。

まとめ

自分が日々感じていることであり、自分自身への戒めでもある内容です。

私は現在日々を非常に穏やかに過ごすことができるようになりましたが、
もともと自己肯定感が低かった頃の名残で、

私なんかにはこの程度で
私なんかにはもったいない

と考えてしまう癖があるので

ありがたい、私には願ってもいない幸せだ、もう充分だ。

と現状で思考がストップしてしまう傾向にあります。

そして現状を保とうと保守的になってしまいます。

日々幸せを感じながらも、現状に甘んじることなく向上していこう。
自分も家族ももっと幸せになろう。

もっとアグレッシブに人生を楽しもう。

そんなことを自分に言い聞かせています。

つまらない、足りない、満たされない、羨ましい、妬ましい。
そんな幸せ欠乏症になってしまっていたら、
片付けをして自分自身を知ることから始めてみてはいかがでしょうか?

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